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職場や家庭での出来事が、共働き夫婦の心の健康にどう影響するのか。こんな調査を、文部科学省研究班が東京都世田谷区と共同で9月から始める。ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)のあり方が問題となる中、共働きによるストレスなど否定的な側面と共に、満足度など肯定面も調べる。
調査は、東京都世田谷区で子を保育園に通わせる全約7千世帯に質問用紙を配布。夫婦双方に回答してもらう。
「仕事により、家庭ですべきことがきちんと出来ない」
「配偶者と楽しい週末を過ごした後は、仕事もより楽しく感じる」
など約100の質問に、「いつもそう」「全くない」などの選択肢から回答。
その結果を、「仕事の負担が家庭でのストレスに与える影響」「家庭での安らぎが仕事の能率に与える影響」など、分野ごとに相関関係をまとめる。妻の仕事への満足度が夫の家事協力に与える影響など、夫婦の相互作用もみる。
主任研究者を務める東大医学部(精神保健)の島津明人准教授も共働き。「これまでは共働きのマイナス面が注目されてきたが、メリットもある。こころの健康や仕事の能率、幸福感などを明らかにし、政策に生かして欲しい」と話す。